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Epitaph
しるべせよよみへの道の遠くして死してもまよふものとかは知る
憂き長雨なる・・・世の人の・・・
ふりさけし夢もうつつもまぼろしもちとせちよふる花とこそみれ
わがまぼろしの國
おほなゐに跡絶えて遠きみちのくのこころをむすぶなみだ川なれ
おきまよふ霊魂なるらんかなしみは春に消ぬべき雪ならなくに
墨染めの風吹きおこせ山櫻けふまぼろしの遠き春辺に
松風のこゑにふるへてやまざくら散りしく道にかなしみを追ふ
かなしみもやさしみもまた花影はとふ人ごとの春を散るらん
とこしへの春を散りゆくさくら花添ひてゆかなむまぼろしの國
おきまよふ霊魂なるらんかなしみは春に消ぬべき雪ならなくに
墨染めの風吹きおこせ山櫻けふまぼろしの遠き春辺に
松風のこゑにふるへてやまざくら散りしく道にかなしみを追ふ
かなしみもやさしみもまた花影はとふ人ごとの春を散るらん
とこしへの春を散りゆくさくら花添ひてゆかなむまぼろしの國
020:幻 (周凍)
幻と思はば遠きこの身よりなほ夏の夜の月ぞ近しき
019:層 (周凍)
いにし日におもひ残せし層雲峡流星銀河にかかる白木綿
018:準備 (周凍)
こしらへてこころかまへて装ひて出て立つことも準備なるらむ
017:失 (周凍)
ながらへて得失ぞなき噫われは時の早瀬にかかるしがらみ
016:絹 (周凍)
空のいろ水のいろともわかねども重ねて絹の夏ころもかな
015:とりあえず (周凍)
あと絶えて照る水もなき山田かなしでの田長よとりあへずなけ
014:残 (周凍)
さみだれて菖蒲もけぶる池の辺に春を残して苗代の水


